こんにちは。
ひと昔前はオーバードーズと言えば、精神科で処方される薬の大量摂取という意味でとらえられていた方が多かったと思います。
しかし、最近は、特に若者の間で市販薬のオーバードーズが流行り続けています。
この記事では、オーバードーズの定義やなぜ市販薬のオーバードーズが若者の間で流行り続けている理由を考察してみたいと思います。
オーバードーズ（OD）とは
オーバードーズとは、薬の過剰摂取、過剰服薬という意味です。
オーバードーズをすると、多幸感、高揚感、フワフワとした感じが得られるとよく言われます。
オーバードーズのことをパキるということもあるようです。
しかし、オーバードーズをするとその薬がやめられなくなり、最悪の場合死に至ったり、障害が残ったりしてしまいます。
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市販薬のオーバードーズが若者の間で流行っている理由
なぜ、最近若者の間で手軽にオーバードーズできてしまうのか、理由を挙げたいとおもいます。
病院に通院する必要がない
ひと昔前までのオーバードーズと言えば、精神科に何か所も通院し、その処方薬を貯めて、一気に飲むことを指していました。
しかし、精神科の処方も多剤併用をやめるという動きが出てきました。
例えば以前は睡眠薬は何種類でも処方可能でしたが、現在は2種類の睡眠薬までしか処方できなくなっています（３種類以上でも処方自体はできますが、診療報酬が減算され、病院の儲けが少なくなるため、処方する病院はほぼないでしょう）。
そのこともあり、だんだんと精神科の処方薬から市販薬へとシフトしていくことになりました。
また、精神科に通院することは、患者側に一定の負担がかかることも市販薬のオーバードーズにつなっていると考えられます。
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ドラックストアの進出
近年、ドラックストアは、コンビニに匹敵するような勢いで各地に進出するようになってきました。
皆さんの周りを思い浮かべてみてください。
３－４件はドラックストアを見つけられませんか？
ドラックストアはコンビニと違い、薬もふんだんに取り揃えています。
ドラックストアの多さも市販薬のオーバードーズに拍車をかけていると考えてもよさそうです。
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市販薬は手に入りやすい
市販薬は処方薬と違い、安価に非常に簡単に手に入ります。
皆さんもドラックストアや楽天などの通販サイトで薬を買われた経験はないでしょうか。
そのくらい簡単に手に入ってしまいます。
また１か所では何個も買いづらいですが、ドラックストアが隣接しているため、何件も立ち寄れば１０個くらいはすぐに手に入ります。
また１箱１０００円くらいと安価なため、アルバイトの収入でも手が出しやすいです。
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罪悪感が少ない
処方薬と違い、市販薬は多少多く飲んでも問題はないだろうと考えがちです。
市販薬（特に風邪薬）に入っている薬剤名を見てみるとリン酸コデインなど過剰摂取すると危険な薬剤がたくさん入っています。
しかし、非常に簡単に手に入ってしまうので、罪悪感は必然的に薄れてしまいます。
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オーバードーズが広まっている大きな要因は、精神科の処方薬制限やドラックストアの進出など物理的な社会の変化がありそうです。
オーバードーズを続けているとどうなる？
オーバードーズを続けていると、だんだんと耐性や依存性がつき、今まで飲んでいた量では多幸感が味わえなくなり、飲む薬の量も増えていきます。
また、いざ薬をやめようと思っても、依存性がついているため、自分一人の力ではやめられなくなってしまいます。
この点は違法薬物と同じ構造です。
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若者の思いがドラックではなく、言葉や行動で伝えられる社会へ
私はアラフォーですが、オーバードーズをしてしまう若者の気持ちがなんとなくわかる気がします。
現代社会の閉塞感や希望を持てない社会。それを無視し続けている大人たち。
また政治でも経済でも一部の大人が、我が者顔で荒らしまくり、若者に対し全く寄り添おうとしない。
口ではいいことを言ってはいるが、全く若者のことを見ようともしない。
さらには、一部の大人は、困っている若者を踏みつぶして笑っているようにも私には見えます・・・。
そんな世の中ではもちろんオーバードーズは全く減らないと思います。
オーバードーズをすることが若者の反抗であり、意思表示であると思うから・・・。
だけど、これから活躍する若者には体を蝕むようなことはしてほしくないと思っています。
少しでも若者の気持ちがわかる大人が増えるように心の底から願ってやみません。
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