こんにちは。
うさぎは繊細で感受性の高い動物です。そのため、適切なケアを行わないとストレスや健康問題を引き起こしてしまうことがあります。
本記事では、うさぎを飼育する際に「してはいけないこと」について解説します。
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環境に関するしてはいけないこと
狭いケージに閉じ込める
- 理由: うさぎは運動量が多い動物で、広いスペースが必要です。狭いケージに閉じ込めているとストレスが溜まり、肥満や筋力低下、さらには攻撃的な性格になる可能性があります。
- 改善策: ケージは十分な広さを確保し、1日最低でも2~3時間はケージの外で自由に動き回れる時間を作りましょう。
不適切な床材を使用する
- 理由: 金網状の床や滑りやすい床材は、うさぎの足裏を傷つけたり、滑って関節に負担をかけたりします。また、硬すぎる床材は「ソアホック」(足裏の皮膚炎)の原因となります。
- 改善策: 柔らかく滑りにくいマットやクッションフロアを敷くことで、足を保護しましょう。
過度な温度変化にさらす
- 理由: うさぎは暑さや寒さに非常に弱い動物です。特に、暑さに対しては熱中症を起こしやすく、命に関わることがあります。
- 改善策: 室温を20~25℃に保ち、直射日光や寒風を避ける工夫をしてください。夏場はエアコンを活用し、冬場は適切な暖房器具を使いましょう。
騒がしい環境で飼育する
- 理由: うさぎは音や振動に敏感です。大きな音や突然の動きはストレスを与え、健康や行動に悪影響を及ぼします。
- 改善策: 静かな場所で飼育し、うさぎが安心できる隠れ家を用意しましょう。
食事に関するしてはいけないこと
不適切なエサを与える
- 理由: 人間の食べ物(お菓子、パン、チョコレートなど)や高カロリーなペレットを与えると、消化不良や肥満の原因になります。また、ネギ類やニラ、ジャガイモなどの有害な食材は命に関わる危険があります。
- 改善策: 主食は牧草(特にチモシー)を基本とし、適量のペレットや新鮮な野菜を与えます。有害な食材リストを把握しておきましょう。
水を与えない
- 理由: 水分不足は消化不良や尿路結石の原因となります。水を与えないことは、うさぎの健康を大きく損ないます。
- 改善策: 新鮮な水をボトルタイプまたはボウルタイプの給水器で常に供給してください。
牧草を十分に与えない
- 理由: 牧草は消化器官の健康維持や歯の摩耗に不可欠です。牧草を十分に与えないと、胃腸うっ滞や歯の不正咬合を引き起こす可能性があります。
- 改善策: 牧草は常に好きなだけ食べられるようにしておきましょう。
うさぎの扱いに関するしてはいけないこと
無理やり抱っこする
- 理由: うさぎは抱っこを苦手とする動物です。無理やり抱き上げると恐怖を感じ、ストレスを与えます。また、暴れて落下すると骨折する危険もあります。
- 改善策: うさぎが自分から寄ってきたときに優しく撫でる程度にとどめ、抱っこが必要な場合は正しい方法で行いましょう。
頭を叩いたり怒鳴ったりする
- 理由: うさぎは繊細な動物で、叩いたり怒鳴ったりすると深い恐怖を感じ、飼い主との信頼関係が壊れます。
- 改善策: 叱る代わりに、望ましい行動をしたときに褒めてあげるポジティブな接し方を心がけましょう。
強引にケージから出す
- 理由: うさぎにとってケージは安心できる場所です。無理やり引っ張り出すと、恐怖心を抱く原因になります。
- 改善策: 自分から出てくるのを待ち、うさぎのペースを尊重しましょう。
健康管理に関するしてはいけないこと
定期的な健康チェックを怠る
- 理由: うさぎは体調不良を隠す傾向があります。健康チェックを怠ると、病気を見逃してしまう可能性があります。
- 改善策: 毎日体重や排泄物、食欲を観察し、異常があればすぐに動物病院を受診しましょう。
爪切りや歯のケアをしない
- 理由: 爪が伸びすぎるとケガの原因になり、歯の不正咬合は食欲不振や痛みを引き起こします。
- 改善策: 定期的に爪切りや歯のチェックを行い、必要に応じて専門家に依頼します。
他の動物や人との関わりでしてはいけないこと
他のペットと無理に接触させる
- 理由: うさぎは捕食動物(犬や猫)に恐怖を感じます。無理に接触させると強いストレスを与える可能性があります。
- 改善策: 他のペットとの接触は慎重に行い、信頼関係が築けるまで隔離しておきます。
小さな子どもに任せる
- 理由: 子どもは力加減を知らず、うさぎを無理に抱っこしたり遊びすぎたりして怪我をさせることがあります。
- 改善策: 子どもがうさぎと接する際は、大人が常に監視し、正しい接し方を教えます。
トイレトレーニングや清掃でしてはいけないこと
トイレトレーニングを急ぐ
- 理由: うさぎがトイレを覚えるには時間がかかります。急かすとストレスを与え、トイレ嫌いになる可能性があります。
- 改善策: トイレに排泄物を置いて匂いで覚えさせるなど、ゆっくりと進めましょう。
ケージを不衛生な状態にする
- 理由: 不衛生な環境は病気の原因になります。特にトイレの汚れは、感染症や臭いの原因となります。
- 改善策: トイレやケージの清掃を定期的に行い、常に清潔な状態を保ちます。
長期的な飼育計画を考えない
飼育を途中で放棄する
- 理由: うさぎは平均7~10年生きます。途中で飼育を放棄すると、うさぎに大きなストレスと危険を与えます。
- 改善策: 長期的に責任を持って飼育できる環境を整え、家族全員が協力して世話をする体制を築きましょう。
まとめ
うさぎを飼育する上で、上記のような「してはいけないこと」をしてしまうと、健康や心理的な影響が大きく左右されます。
適切な環境やケアを心がけ、うさぎとの信頼関係を築くことで、快適で幸せな生活を提供しましょう。
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