こんにちは。
私の子どもも療育手帳の更新や病院の診察等において、数多くの心理検査を行ってきました。
この記事を読んでくださっている方々も、心理検査を行ったり、お子さんが行ったという経験はあるのではないでしょうか。
また、心理検査をさせてみたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそも「心理検査」とはどういうものなのでしょうか。
本記事では、
安住ゆう子編著 「こどもの発達が気になるときに読む 心理検査入門」を基に、
「心理検査」とはどのようなもので、何に役に立つのかを紹介していきます。
はじめに
「心理検査」や「心理テスト」、「IQテスト」という言葉を、テレビのクイズ番組や情報番組などで耳にすることは多いのではないでしょうか。
大学の先生が監修して作られたものもあれば、迷信に近いと思われるものまで多種多様なものがあります。
興味深くはありますが、「信憑性」にかけるものもあります。
心理検査から得られること
発達の遅れや偏り、社会適応などが気になると、福祉、教育、医療機関で心理検査を受けさせたいと思うようになります。
子どもの今の状況が同年齢と比べて遅れてはいないか、どんなことが苦手なのか、日々の困り感が何を背景として起こっているのか、保護者としてどんなことに気を付けて支援をしたらよいのか・・・等、
このような情報が「心理検査」から得ることができます。
「心理検査」と「心理テスト」の違い
「心理検査」とテレビの「心理テスト」との大きな違いは、検査の作成の手続きにあります。
福祉、教育、医療機関で使われる心理検査は「標準化」といって、
1つの検査を作る際には、1000人くらいに実際も予備的なテストを行い、
内容の適切性を検討したうえで、検査数値を定めています。
また、どの検査者が行っても同じ結果が出る「検査の信頼性」、
測ろうとしているものが正しい方法で測られているかどうかといった「検査の妥当性」
といったこともチェックされています。
心理検査によってその人すべてを測ることはできませんが、
測ろうと思っていることに関してはより正確に測れるように、
多くのサンプルをもとにして作られ、標準化されたものが良質な心理検査ということになります。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
確かに私の実体験でも、
テレビのいわゆる「心理テスト」と「心理検査」とでは、
結果の細かさや結果に対する納得度ははるかに違いました。
「心理検査」は検査の信頼性と検査の妥当性を勘案してしっかりとつくられているので、
安心して心理検査を受けることができますね。
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